【上海通信】宋慶齢の旧居訪問(1)
日本は梅雨明けで猛暑が続いているようですね。上海は薄曇りでそれほど暑さが厳しいわけではないのですが、蝉のシャワーで目覚める毎日です。
さて、せっかく上海に駐在しているので、休日には往時の上海の面影をもとめて市内をぶらぶら歩いています。先日は自宅から地下鉄で数駅のところにある宋慶齢の旧居を訪問しました。
上海市内を東西に貫く淮海中路沿い、地下鉄10号線の交通大学駅から上海図書館駅周辺には、旧フランス租界時代を髣髴とさせる建物が街路樹に囲まれて数多く残っています。宋慶齢の旧居も、そのような旧フランス租界エリアの一角にあります。
宋慶齢と言えば、映画『宋家の三姉妹』でも描かれているように、孫文の妻として数奇な運命をたどった三姉妹の次女です。姉靄齢は富豪孔祥熙と、妹美齢は蒋介石と結婚し、それぞれ独自の道を生きた三姉妹ですが、1948年に姉はニューヨークに移住、妹は1949年に蒋介石とともに共産党に追われ台湾に撤退し、次女の宋慶齢だけが中国にとどまりました。
この旧居は蒋介石が1948年に宋慶齢に贈った家です。もともとはドイツ人の海運業者が1920年代初頭に建てた洋館で、1945年から蒋介石の息子である蒋緯国が住んでいた住居でした。
入場料は大人20元。淮海中路沿いにのびる塀に、ぽっかりと敷地の入り口が開いています。
日本人も多く訪れるからでしょうか。順路表示には日本語も記されています。若干日本語表記がおかしいのですが、気にせずに進みます。
まず目に飛び込んでくるのが車庫。宋慶齢が利用していた二台の黒塗りの車が保存されていました。ひとつは中国産の高級車「紅旗」、もう一台は1952年にスターリンから贈られたというリムジン。間近で見るとかなり大きく、迫力があります。
車庫の前に鳩舎があり、実際に今でも鳩が飼われていました。宋慶齢は平和活動や文化教育事業に尽力しただけあって鳩を愛し、自宅でたくさん飼っていたといいます。自宅を訪れる客に鳩を贈ることもあったようです。
旧居の内部には、靴にビニールのカバーをかけて入ります。室内には、宋慶齢が愛用した家具や調度が残され、宋慶齢が生きた時代を感じることができます。
窓の鎧戸に、ジャンクのレリーフがデザインされていました。建物のちょっとした部分に中国らしらが垣間見えます。
建物の裏側が広い庭になっており、庭を囲む多くの木々が上海市の名木として保護されているようです。
さて、次は同じ敷地内にある、宋慶齢文物館について紹介したいと思います。
さて、せっかく上海に駐在しているので、休日には往時の上海の面影をもとめて市内をぶらぶら歩いています。先日は自宅から地下鉄で数駅のところにある宋慶齢の旧居を訪問しました。
上海市内を東西に貫く淮海中路沿い、地下鉄10号線の交通大学駅から上海図書館駅周辺には、旧フランス租界時代を髣髴とさせる建物が街路樹に囲まれて数多く残っています。宋慶齢の旧居も、そのような旧フランス租界エリアの一角にあります。
宋慶齢と言えば、映画『宋家の三姉妹』でも描かれているように、孫文の妻として数奇な運命をたどった三姉妹の次女です。姉靄齢は富豪孔祥熙と、妹美齢は蒋介石と結婚し、それぞれ独自の道を生きた三姉妹ですが、1948年に姉はニューヨークに移住、妹は1949年に蒋介石とともに共産党に追われ台湾に撤退し、次女の宋慶齢だけが中国にとどまりました。
この旧居は蒋介石が1948年に宋慶齢に贈った家です。もともとはドイツ人の海運業者が1920年代初頭に建てた洋館で、1945年から蒋介石の息子である蒋緯国が住んでいた住居でした。
入場料は大人20元。淮海中路沿いにのびる塀に、ぽっかりと敷地の入り口が開いています。
日本人も多く訪れるからでしょうか。順路表示には日本語も記されています。若干日本語表記がおかしいのですが、気にせずに進みます。
まず目に飛び込んでくるのが車庫。宋慶齢が利用していた二台の黒塗りの車が保存されていました。ひとつは中国産の高級車「紅旗」、もう一台は1952年にスターリンから贈られたというリムジン。間近で見るとかなり大きく、迫力があります。
車庫の前に鳩舎があり、実際に今でも鳩が飼われていました。宋慶齢は平和活動や文化教育事業に尽力しただけあって鳩を愛し、自宅でたくさん飼っていたといいます。自宅を訪れる客に鳩を贈ることもあったようです。
旧居の内部には、靴にビニールのカバーをかけて入ります。室内には、宋慶齢が愛用した家具や調度が残され、宋慶齢が生きた時代を感じることができます。
窓の鎧戸に、ジャンクのレリーフがデザインされていました。建物のちょっとした部分に中国らしらが垣間見えます。
建物の裏側が広い庭になっており、庭を囲む多くの木々が上海市の名木として保護されているようです。
さて、次は同じ敷地内にある、宋慶齢文物館について紹介したいと思います。
この記事へのコメント